NS式E型バルブ

NS式E型バルブ(NS式E型弁)
NS式E型バルブ(NS式E弁)とはNKバルブのダスト除去機能などの長所はそのままにさらに短面間で、水封時の水量も少なく軽量化を実現したバルブです

NS式E型バルブ

NS式E型バルブ

ダストに強いバルブ
特殊弁体構造により、弁開閉時にシート面(弁座)に付着したダストを除去します。そのためダストの多い製鉄所の設備から発生する副生ガスの高炉ガス(BFG)やコークス炉ガス(COG)、転炉ガス(LDG)用バルブに多く使われております。

優れた遮断特性
シールリングをシート面に強力圧着してノンリークでガスを完全に遮断します。更に安全を確実にする為に水封弁としての使用も可能です

シール部(シールリング)の摩擦なし
弁板の転回運動と緩締運動を独立させた機構により、バタフライ弁の弱みであるシール部分の摩擦をなくしました
これによりシール部分の摩擦を低減させ、開閉動作を繰り返してもガス遮断性の低下を防ぎます

万一の危険の対応
有害ガスの万一の危険に備えて、水封にて目視漏洩検知が可能で、NKバルブ内部放散による域外放出あるいは水封閉塞が簡単に行えます

国内製鉄所に納入
2014年に開発し販売を開始しております。また、国内製鉄所に納入後大きなトラブルの報告もありません

小型・軽量で設置が容易
水封弁として使用の際はV字型水封管のように設置に広いスペースを必要とせず、水封に必要な水量も少なく環境に優しく基礎等も簡素化可能です。
また、NKバルブよりさらに短面間で水封時の水量が少ない(口径φ3000mmで1㎥程度)のため厳しい設置条件にも対応します。

開閉動作

NS式E型バルブ開閉動作

NS式E型バルブはシールリングを弁座に押し付ける力による管理(トルクシート方式)なので確実なガス遮断を行えます。

開動作

弁板をシート面から中心方向に引き込んだ後、弁軸を中心をして90°転回させる(弁板が流入口・流出口に対して直角となる状態)ことで全開となります。

閉動作

弁軸を中心に弁板を90°転回させ、流入口・流出口方向に向けます。その後、シート面に押し付ける方向に動かし、シールリングをシート面に均等に圧着させてガスを遮断します。

弁開閉動作時にシート面とシールリングの干渉がなく、シールリングの損傷やダスト付着による動作不良を生じない構造です。
また、転回の際に弁板がシート面に付着したダストを剥がします

ガス遮断について

NS式E型バルブガス遮断について

現在、製鉄所では完全遮断弁として他社のバルブ+V字型水封管が採用されている事があります。
V字型水封管の場合、上流側に他のバルブを必要とし緊急時に水張時間が長く全く対応できず、設置に広いスペースを必要とし、水封量が多いため重量が重くなり基礎に莫大な費用を要する欠点があります。

NS式E型バルブは優れたガスシール性のため、単体でも水封なしで緊急時のガス遮断弁として運用可能です。
必要に応じ、弁体の一部を水で満たし、NS式E型バルブのみで水封を完成させることも可能なので、さらに安全性を高めることが可能です。
また、V字型水封管と比べ、少ない水量(口径φ3000mmで1㎥程度)にて弁体内を満水に出来るため、短時間かつ重量を軽くした水封が行えます。

基本仕様

駆動方式・
呼び径
電動φ1500~3000mm
気動φ1500~3000mm
手動φ1500~3000mm
左記より大きい呼び径も製作可能ですのでお問い合わせください
耐圧0.1~0.2Mpa左記より高い圧力も製作可能ですのでお問い合わせください
弁開閉時差圧0.02MPa左記より高い差圧も製作可能ですのでお問い合わせください
流体温度0~300℃
シールリング材質バイトン・NBR・CR・耐熱格子網製パッキン